初めに、「中高生、お疲れ気味?」という新聞記事を読みました。日本の中高生は、海外の中高生に比べて、自己肯定感の低い子が多く、自治活動やボランティアに参加したり、将来留学をしたりしたいと考えている割合も低いという内容でした。同じ項目でクラスでもアンケートに答えてみたが、調査ほど低くはないものの、自分に自信がないという生徒が多かったです。
次に、自分に自信がなく、周りの目が気になってしまうという女子中学生の悩みを読んで、自分がもしこの子の友人で、悩みを相談されたらどう対応するかを考えました。そして、作家の重松清さんから彼女の悩みに寄せられた回答も合わせて読み、思春期だからこそみんながもっている悩みで、周りに気を配ることができ、きみの良さにもつながっているとの回答でした。
その後、自分たちも悩み相談のアドバイザーになったつもりでいろいろな立場の人の悩みにアドバイスしてみようと、グル―プごとに相談者・回答者と役割分担をして悩み相談会を開きました。部活を続けていく自信がなくなってしまったという中学生に対しては、
・私も同じような経験をした。私は最終的にはやめたけど、やめた後どうするかが大事だと思う
最近情緒不安定だという中2の息子を持つ父親の悩みに対しては、
・中学生の男子なんて誰でも反抗期真っ只中だから仕方ない。あまり干渉せず気にしすぎず、少し放っておいてみたらと自分たちの経験をもとにアドバイスする生徒もいました。
親に日記を読まれたことによって両親とケンカになったという高校生に対しては
・自分の管理が悪いから仕方ない。見られたくないものだからと、親ととことん話をした方がいいなどという意見も出ましたが、「自分も父親とケンカして…」「それはあなたが謝らなきゃだめだよ」と、その場で相談が始まっているグループもありました。
(授業後の感想)
・自分と同じような悩みを抱えている人もいっぱいいるんだと分かったら少し安心した
・自分も親とよく言い合いになるけど、親の立場からしたらそれが悩みでもあるかもしれないと思った
・悩みを持つ友人には、悩みを解決することはできないかもしれないけど、その人の心が軽くなるようなことを言ってあげたいと思うなどの感想がでました。