「薔薇はなぜという理由もなく咲く。薔薇はただ咲くために咲く」
(岩波文庫「シレジウス瞑想詩集」植田 重雄、加藤 智見 訳)
17世紀のドイツのバロック時代を代表する神秘主義的宗教詩人、アンゲルス・シレジウスの詩句です。去年紹介した北原白秋の詩「薔薇ノ木ニ/薔薇ノ花咲ク/ナニゴトノ不思議ナケレド・・・」にも通じるものがあります。
「薔薇」を「人」に置き換えてみたらどうでしょう。人は希望、夢、目標を持って生きています。しかし、挫折したり、目標を見失ったりしたときに、自らが生きる価値を見失ってしまったら大変です。「人はただ生きるために生きる・・・」そう思う時があってもいいのではないでしょうか。そして、他の人の「生」も無条件に認めることになります。本校の教育目標は「ともに生きる」です。
今年もメイン花壇の北のバラの木が花をつけました。去年より大輪の花が多いような気がします。寒肥えをやったわけではないのですが・・・