去年は南の方にだけ見られた砂除池(すおいけ)の蒲(ガマ)が、今年は池いっぱいに広がっています。ところでこのガマの穂、「因幡の白兎」のお話に出てきますが、ワニ(鰐=サメ?)に皮をはがれたウサギが、大国主命(オオクニヌシノミコト)の助言に従って、ガマの穂にくるまるということになっています。しかし生えている穂を触っても、表面の毛が少しふわっとするだけで、けっこう硬いのです。「くるまる」というイメージには程遠く、あれれ?と思って試しに切ってみると・・・なるほど、中はふわふわの綿毛みたいになっていました。蒲団(=布団)とはよく言ったものですね。また、ガマの花粉(穂黄)には止血作用があるとのことで、大国主命が命じたのもそのためだともいわれます。
【砂除池の南岸近くのガマの穂】
【こちらは北岸近くの様子です】
【穂を切ってみると・・・中はふわふわでした】