子どもがいない時間の学校。朝夕には鳥の啼く声が聞こえます。10月ごろからでしょうか。朝方は甲高い「ピューイ」「ピィーヨ」「ヒーヨ」「ピイピイ」というヒヨドリの声がします。波状の、独特の飛び方をする姿も見られます。11月になって、夕方には鋭い「キィッキィッキィッ!」というモズの高鳴きが聞こえてくるようになりました。運動場の北の、クロガネモチの樹のあたりから聞こえるのですが、残念ながら姿は見えませんでした。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」
古今和歌集にある藤原敏行のこの歌は、晩夏から初秋の季節の変化を詠ったものですが、耳にも秋が深まっていきます。
【南校舎屋上のテレビアンテナに、ヒヨドリが止まっていました】
鳥といえば、東栄小学校では北門近くのメタセコイアの樹に、カラスが巣を作っています。「ギャア、ギャア」「グワァ、グワァ」と、濁った声で啼くハシボソガラスです。「カーッ、カーッ」と澄んだハシブトガラスの声も時折聞くのですが、これも姿を見たことはありません。朝の運動場で何かついばんでいたのはキジバトのようです。でも特徴のある「デデッポーポー」の鳴き声は、学校ではあまり聞いたことがないような・・・
【なかなかずうずうしいハシボソガラス】 【臆病なキジバトにはあまり近寄れません】