学校情報

長所を生かし合って(学校集会)

 先週末は5月なのに真夏日を迎えましたが、朝夕はまださほど温度が上がらず、全校児童が集会のために体育館に集合しても、耐えられないほどではありません(障がいのある児童のために、集会や式の際には、暗幕を閉めきっています)。

 さて、学校集会での校長先生のお話です。

 

 今日は「ゾウ」と「キリン」についてのお話をします。

 ゾウの耳はすごく大きいですね。この耳のおかげで、ゾウは遠く離れた所にいる敵の音を聞くことができます。また、ゾウの鼻はとても長いですね。この鼻のおかげで、ゾウは立ったまま水を飲むことができるばかりでなく、3㎞先の敵の匂いをかぎ分けることができるそうです。そのかわり、ゾウの目はあまりよくはありません。

 キリンの首はとても長いですね。この首のおかげで、キリンは他の動物が食べることができない高い木の葉を食べることができますが、そればかりでなく、高いところから、敵が近づいてくるのを見張ることができるんですよ。そのかわり、キリンの耳と鼻はあまりよくはありません。

 さて、アフリカに行くと、野生のゾウとキリンは、よくいっしょにいるそうです。とても仲のいいともだちです。なぜでしょうか。

 ゾウもキリンも、肉を食べる猛獣からは食べものとして狙われます。だから猛獣がそばにいないか、いつも気を配っていなければならないのです。そこでゾウは、優れた耳と鼻を使って敵の音と匂いを探します。少しでも敵の気配を感じると、すぐにキリンに知らせて一緒に逃げるのです。またキリンは、優れた目を使って敵の姿を探します。ちょっとでも姿を見つけると、すぐにゾウに知らせて、これまた一緒に逃げるのです。

 このように、ゾウとキリンはそれぞれの能力を生かして、敵がいないかどうかを探し、教え合って、お互いに守りながら生きているのです。

 学校生活も同じです。

 一人一人、得意なことや苦手なことは違います。長所があれば短所があります。でもこれは、神ならぬ人間だから当たり前のこと。苦手なことや短所をあげつらうのではなく、互いに補い合いながら暮らしていけば、素晴らしい学校生活になるのでは、と思います。

 

 ゾウとキリン.jpg

 

学校集会0525.jpg