5年生の調理実習第3弾は、ゆでたまごでした。常温のたまごを、水につけてさらに温度をなじませます。水から茹でて、沸騰したら火を弱めて8~10分時間を測り、ボウルの水にとって冷やします。きちんと手順を踏めば、誰でも確実にできるはずのゆでたまごですが・・・
イギリスの児童文学作家、アーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」のシリーズに、こんなシーンがあります。一人の子が「私はたまご料理ではスクランブルエッグが一番得意」と言うと、もう一人が「私はゆでたまごだけど」。すると最初の子が「そう、ゆでたまごなんて、問題じゃないわ」
ひびが入るのは当たり前、中には切腹してメレンゲ状の白身がお湯の中に流れ出したり、時間を計り忘れて適当に水に取ったら、半熟以前の状態だったり。剥くのもほとんど初めてという子は、殻と薄皮の方に大量の白身がくっついて、でこぼこになってしまったり。逆に妙に手つきが良く、アッというまに剥き終った子は「だって毎朝食べてるもん」とのこと。卵のアレルギーのある子はジャガイモを別鍋で茹でて食べました。
万が一食中毒になっては、と今回は固ゆでを標準としましたが、なぜか同じ鍋で同じ時間茹でたはずなのに、半熟になったたまごもあり(鍋の中での位置のせいでしょうか)、みんなにうらやましがられていました。ともあれ、自分で茹でたものの味は、なかなかオツだったようです。
【たまごもじゃがいもも、味付けは塩だけです】