平成30年(2018年)度、今は特別な「領域」である道徳が「教科」になります。今年を含めて3年間、どんな準備をしなくてはならないのか、今、変わらなくてはならないとしたら、それはどんなことかなのか。今年度の本校の教職員現職研修のスーパーバイザーとして、上越教育大学教職大学院教授 早川浩隆先生をお招きして、道徳の教科化に向けて取り組みを進めることにしました。
今日は3回の現職研修の第1回目。最初なので「道徳の教科化にあたって」という大きな枠で講義をして頂きました。「考える道徳」「議論する道徳」へ転換しなければならないこと。ありがちな「資料の読解」や「分かりきった価値観の繰り返し」に陥ってはならないこと。「道徳の時間」だけではなく、他の教科・領域の中にも目標の中に道徳的内容が含まれ、学びを進める態度に道徳的価値が含まれ、また指導者の姿勢や態度に感化されること。「ざんげ」や「決意表明」をしたり、日常の問題解決をするのではなく、内面化と価値の再構成を通して、行為や行動の原因や理由を考えさせること。教科書によって問題に出合わせ、自分の問題として考えさせえること。道徳の評価は「評定」はせず、子どもが何を発見したかを指摘し、感情の共有をすること、など、様々な角度からお話をうかがいました。豊かな話術に引き込まれた1時間半でした。
今年度を皮切りに3年間、教科化に向けて準備を進めてゆきます。