PTA委員会の後、CAP(子どもへの暴力防止)プログラムの保護者向け大人ワークショップを、同じ会場で行いました。チャイルドサポート企画RECOのお2人に来ていただき、保護者の皆さんの他、児童クラブの指導員、児童養護施設の心理士さんらを合わせて、25人が受講しました。
ワークショップは、①CAPの理念 ②子どもワークショップのロールプレイの体験 ③子どものために大人ができること、の3部構成でした。
まず、子どもの「安心・自信・自由」という、生きていく上での当たり前の権利を侵害されないために、「いや」と自分の意志を表明する、「にげる」ことでその場を離れる、「はなす」ことで悩みを相談する、の3つができることが大切なことを考えました。
子どもワークショップで4年生が体験するロールプレイもやってみました。同級生からのいじめにあった時、友だちに付いてきてもらって「いや」と相手に伝えること。誘拐されそうになった時には「名前を教えない」「相手と距離を取る」「大声で叫び続ける」「逃げる」こと。性暴力を受けた時の対処。積極的に参加するのは難しかったのですが、皆さん実演交じりの説明に、メモを取りながら真剣に聞き入っていました。
虐待の連鎖については、虐待を受けた親の3分の1が自分の子どもに虐待を繰り返してしまうけれども、逆に言えば3分の2は連鎖を断ち切っているわけで、努力で回避できる可能性があると話されました。
さて、子どもが「友だちに嫌なことをされる」と泣いて訴えてきたとき、あなたはどんな対応をするでしょうか。
①あなたが何かしたんじゃない?
②そんなの、たいしたことじゃない。
③平気平気、大丈夫、頑張れ。
④相手に家へ電話しようか?
⑤嫌だったねえ、そうなんだ。
⑥悲しかったんだね。
①では、子どもは「疑われている」と取ってしまいます。原因の究明は話を聞いた後でも間に合います。②では、子どもは自分の問題を、場合によっては自分の人格や存在を否定されたと感じてしまいます。③のような励ましも必要な場合もありますが、その段階にない時には・・・☓です。④では、ことが大きくなってしまうと、子どもは口を閉じてしまうこともあります。⑤のような受容や⑥のような共感こそが大切です。
「子どもへの接し方を、もう一度考えてみます」受講後、参加した保護者の方の言葉が印象的でした。
【10年後の子どもはどうなっているのか、話し合いました】
【安心・自信・自由を身体表現】 【自由だなあって、どんな時に感じる?】
【いじめに対して「いや」のロールプレイ】 【不審者との距離はこれだけとりましょう】
【お腹に力を力いれて、「お~」と叫び続ける練習です】
【ふむふむ、なるほど。男性も児童クラブ指導員さんも、いっしょに聞き入りました】
【子どもの気持ちになって・・・思いをメモメモ】 【ありがとうございました!!】