日没後の職員室で,ふと天井を見上げた先生が「ね,あれって,もしかして・・・」と声をあげました。白い天井の虫食いパネルに,長さ数センチの黒い影が。前日,実際にゴキブリが出没したこともあり,戦々恐々の様子。そのうちに,すいっと飛び立ちました。「なあんだ,あれ,蛾(が)だよね」再びとまったところを良く見ると,翅が左右に三角形に突き出しています。
スズメガの仲間の「ホウジャク」のようです。東栄小学校の職員室の南の植え込みのアベリアの花には,同じスズメガの仲間で,黄緑の胴体と透明な翅をもつ「オオスカシバ」(大透かし羽)がよく訪れていますが,室内に侵入してきたとは。
図鑑などには「暗褐色」と書いてありますが,この個体はほとんど黒に見えます。ゴキブリと見間違えたのも無理がないかも。日本全国に分布し,初夏から秋にかけて活動するのだそうです。
☆下のイラストをクリックすると,写真をJPEGでご覧になれます。ゴキブリに限らず,「ムシ」全般が苦手な方には,あえてお勧めしません。