守山署少年係のお巡りさん、守山署と瀬戸署のスクールサポーターさん、尾張旭市少年センターの相談員さんらに来ていただいて、6年生が「薬物乱用防止教室」を開きました。好奇心が旺盛で行動力も出てくるこの時期に、薬物の危険について学ぶのが狙いです。
薬物の乱用は、最初は「少しだけ、一回だけ」と思っても、依存性が生じ→耐性ができ→欲求が高まる、という悪循環に陥ること。脳は薬物の刺激を忘れず、何かのきっかけでフラッシュバックを起すこと、を聞きました。また、煙草や酒も、子どもにとっては薬物にあたることを知らされて、子どもたちは驚いていました。シンナー、覚せい剤、大麻、MDMA、阿片、ヘロイン、コカイン、危険ドラッグなど、具体的な薬物の成り立ちや害、そして誘いの時に用いられる通称も教えたいだだきました。
最後に視聴したDVDでは、先輩から勧められたシンナーにはまった小学生、街で声をかけられて渡された合成麻薬に溺れていく中学生の例を見ました。幻覚や幻聴、被害妄想に陥っていく映像に、子どもたちは目を見開いて見入っていました。 「MDMAはきれいでかわいいタブレットだけれど、けっして口にしてはいけないんだ」「クスリっていうより、もはや凶器だよね」「あらためて薬物の怖さが分かった」と感想を話してくれました。
脳を、心を、そして命を蝕んでいく薬物。先輩とのつながりが増し、外出の機会も増える思春期の子ども達が、薬物の誘惑を「ダメ。ゼッタイ。」と断われる、強い心を育てたいものです。