今年度最後の学校集会がありました。3月になった割には寒い体育館でしたが、校長先生が壇上に上がられる前には、しんと静まり返って、会の始まりを待つことができました。校長先生のお話です。
2人の男の子が、内緒話をしていました。「僕たちだけの、秘密基地を作ろう!!」
2人は秘密基地になりそうな場所を探しに行きました。学校に近くに、誰も住んでいない空き家がありました。「ちょうどいいぞ」2人はその空き家を秘密基地にすることにして、鍵を壊して中へ入りました。中は汚れていたので、2人で一生懸命に掃除をしました。そのとき、誤って壁に穴を開けてしまいました。
さあ、この2人はどうなってしまうのでしょう。
どんな空き家でも、必ず持ち主がいます。無断で、しかも鍵を壊して入ったので罪になります。さらに壁に穴を開けたのも、同じく罪になります。法律に違反したことをしたので、2人は警察に連れていかれます。そして、厳しく取り調べを受けます。もちろん子どもなので、親も警察に呼ばれて事情を詳しく聞かれます。もし前にも悪いことをしていたら、もっと大変なことになるかもしれません。
しかし実際には、私たちはそうそう悪いことはしません。なぜしないのでしょうか。法律で決められていて、罰をうけるからなのでしょうか。
そうではないと思います。人間には、法律に決められていようがいましが、悪いことや人に迷惑がかかることはしてはいけないという、正しい心があるのです。だから実際に悪いことはしないのです。
でも、人間はときどき、正しい心が弱くなることがあります。そんなとき、ついつい悪いことをしそうになるかもしれません。みなさん、自分の中の正しい心を大切にしましょう。
さあ、今日は3月3日です。何の日かわかりますか?(子ども達「ひなまつり!」)そうですね。もうひとつ、「耳の日」でもあります。
6年生は卒業まで、今日を入れて12日しか登校する日がありません。1年生から5年生は、あと15日で今の学年が終ります。1年のまとめをしっかりして、次の学年に進む準備をしてください。
校長先生のお話に先立って、伝達表彰が行われました。読書感想画コンクールで優秀賞と入選になった子どもたちが16人紹介されました。5年生のISさんが代表して賞状を受け取りました。以前にも紹介した、学校保健会表彰を受けた6年生のORさん、人権を理解する作品コンクールの標語の部で入選した、3年のSIさんも壇上に上がって紹介されました。
SIさん作「ぼくわたし いっしょにいると あたたかい」