門出の春にふさわしい、柔らかな日差しに包まれる中、平成27年度 尾張旭市立東栄小学校 第64回卒業証書授与式が挙行されました。
登校した6年生が受け付けで出席の確認をした後、係の5年生が胸にコサージュをつけました。去年までは例年、紫色のカトレアだったのですが、今年は6年生の担任の希望で、真っ赤な薔薇になりました。
【TUE40?】
拍手に包まれて、84人の6年生が体育館に入場しました。どの子も背筋が伸び、凛々しさが感じられます。なれないスーツに、ちょっとぎこちない動きもみられるのは、いたしかたないところ。
【国歌「君が代」斉唱】
担任の先生が卒業生名簿を読み上げるのに応えて、1人1人の6年生がしっかりした声で返事をし、演壇に登りました。校長先生から、1枚1枚卒業証書が手渡されると、こわばった顔がふっとほころびます。5年生までの恩師に証書ホルダーに入れてもらって着席。緊張がほどける瞬間。
式辞・告辞・祝辞
校長先生からの最後の指導となる「校長式辞」、教育部長 教育部長 河村様による「尾張旭市教育委員会告辞」、市民生活部長 小池様による「市長祝辞(代読)」、市議会議員 成瀬様とPTA会長髙木様による「祝辞」が続きます。卒業生への励ましの言葉はもちろん、保護者のみなさんへのねぎらいの言葉かけがありました。
門出のことば「道」
卒業する6年生と、在校生を代表する5年生の呼びかけと歌、今年のテーマは「道」です。歩んできた道、先へと伸びる道、道を先に行く背中。6年間の思い出と、東栄小学校へ残す思いを語る6年生。伝統を受け継ぎ、努力を誓う5年生。全員で歌った「校歌」、6年生が歌う「明日への扉」と「旅立ちの日に」、5年生が歌う「大切なもの」。雛壇の上で目に光るものを浮かべる子、思わず目頭をぬぐう子。保護者席でもハンカチを握りしめる姿が見られました。
そして退場
張りつめていたものがほどけ、少し肩の力が抜けての退場です。来賓、保護者、教職員、そして5年生のによる盛大な拍手に送られ、粛々と歩み去ってゆきました。
最後の学級活動
送別までの短い時間、小学校最後の学級活動です。担任の先生からの最後の言葉、指導、アドバイス。一緒の空間で過ごす仲間。多くの子が東中学校へ進学するとはいえ、私学進学や転居などで、これが最後のひとときになる子もいます。大切な時間。
そして送別
5年生と教職員、残ってくださった来賓に見送られ、6年生が巣立つ時です。保護者のみなさんは、笑顔で出迎える側。6年生はみんな満面の笑みで歩みを進めました。BGMは6年生のリクエストによる「春の風」。春風に舞うような軽やかなステップで、未知の世界に向かう飛翔への助走です。
85人(インフルエンザによる欠席が1人ありました)のご卒業を心からお祝いします。「艱難汝を玉にす」といいます。苦難にあっても折れることなく、困難を乗り越える強い心をもって前進してください。おめでとうございます。