2月17日(木)、尾張旭市文化会館で、尾張旭市小中学校教職員特別研究発表会が行われました。
教職員だけでなく、保護者や地域の方にも大勢参加していただきました。お忙しい中、ありがとうございました。
今年度は、学校・家庭・地域がともに教育について考えるために、研究発表に加え、教育講演を行いました。元大阪府中学校教員・堺市教育長で、大阪教育大学監事の野口克海先生を講師に迎え、「教育の今とこれから-学校、家庭、社会で育てる子どもたち-」という演題で、講演を聴かせていただきました。
豊富な経験に基づいた力強い話の数々に、子どもを育てる上で大切なことは何かを深く考えさせられる内容でした。
・ 荒れている学校で、問題を抱える生徒と合宿をし、その様子をビデオで撮影して、全校生徒にも知らせた。それまで、大人を信用していなかった生徒が変わり、生徒会が学校をよくしようと立ち上がった。
・ 乳幼児期に十分かわいがってもらえた子は安定根ができ、周りの大人に対し、信頼感をもつことができる。それが思春期に生きてくる。
・ 子育ては取り戻すことができる。中学生の子どもが万引きをしたことに対し、涙を流しながら謝罪する父親の姿を見て、その子も泣いて反省した。
・ 小学校では、自己肯定感、自尊感情を育てることが大切である。よい所をほめるだけでなく、あるがままをほめたり、よくない所も、言葉を変えて認めてやるとよい。
ここには書ききれない程、たくさん参考になることを教えていただきました。最後に、「学校は勉強と集団作り、家庭は道徳としつけ、地域は社会参加と体験と言われるが、今は学校も家庭も地域も力をなくしている。あかんもん同士力を合わせて、重なり合う円のように、一緒に子どもを育てていきましょう」とエールを送ってくださいました。
お話の中で、何度も「愛のシャワー」という言葉が出てきました。学校・家庭・地域、いろいろな場で、子どもたちを大切に思う気持ちを伝えていきたいと思いました。