1月18日(水)5・6限、体育館で絆プロジェクト旭「夢と絆の講演会」を開催しました。
クロフネカンパニー社長中村文昭氏に「絆が生み出す豊かな人生」という演題で講演をしていただきました。
中村氏は演題の前に椅子を置き、生徒との距離を縮め、やさしく語りかけるように話してくださいました。
内容は、焼き鳥屋で出会った人生の師匠から学んだこと、そして、自分が実践してきたこと等で、具体的な経験談が目に浮かぶようで、楽しく聞くことができました。
人生の師匠から学んだ4つのこと
① 返事は0.2秒
人は、返事をする前に自分の都合や損得を考えてしまう。そうではなく、すべて引き受けるつもりで返事をする。人に喜んでもらうことを考え、損なことでも引き受ける。いろいろな職業があるが、仕事は一つ、人に喜んでもらうことだ。
② 頼まれ事は試され事
人からものを頼まれたら、試されていると思え。
飲み物を買って来るよう頼まれた時、歩いて買いに行ったら、師匠に叱られた。もし、全力で買いに行っていたら、相手の心にしっかり残っただろう。「雑用にチャンスあり」ということを覚えておくとよい。
ホテルに修行に行った時、洗い物の仕事だった。最初はいやいややっていたが、師匠から、周りは様子を見ていると教えられ、時計を渡される。次の日から、時計の秒針と競争しながら、できるだけ早くていねいに洗った。名付けて稲妻の洗い物。その日から周りの見る目が変わった。最初はばかにしたようにからかわれたが、やがてお手本とされるようになった。
また、食材が足りなくなりそうになった時、みんなが驚くほど全力で走って買いに行った。それから料理長に声をかけてもらえるようになった。そして、自分の店を開く時、助けてもらえるまでになった。人に喜んでもらおうと行動することが奇跡を生む。
③ できない理由を言うな。
人は誰も、やらないうちから、できない理由を言う。できない理由をいくらでも説明することができる。そして、何もやらないまま時が過ぎていく。「でも」を「こそ」に変えてみよう。「でも、お金がないからできない」ではなく、「お金がないからこそ、何とかしよう」と動き出すことが大切である。
④ そのうちと言わず、今できることをやる
仕事とは人を喜ばすことである。人を喜ばすことを考えていれば、役割が与えられる。
これから先、人に何かを頼まれた時、首を横に振ることでチャンスを失ってしまうかもしれない。相手を喜ばせようと考え、首を縦に振ることで、奇跡が起こる。その時を見逃さないように、今日の話を覚えていてくれるとうれしい。
今日の話を、これからの生活に生かしてほしいと思います。