旭中では「絆プロジェクト旭」の推進活動を行っています。「絆プロジェクト旭」の推進には「非行防止講話」「ボランティア活動への協力」「交通安全街頭活動への協力」「夢と絆の講演会への参加」があります。今回は旭中生が他者と関わりながら、命を大切にし、困難にも負けない気持ちを高めることを目標に講演会を行いました。 講師の横幕真紀さんは、長男の航平さんが四歳で急性骨髄性白血病を発症。二歳の弟から骨髄移植し、笑顔で病気に立ち向かって逝った航平さんとそれを支えた家族のドキュメントを語る中から「命の尊さとどんなに苦しい事があっても一日一日を大切に生きること」を旭中生に伝えました。
(2年生感想)
・最近、「死ね」という言葉をよく耳にします。言う側も言われる側もその言葉に慣れてしまっているので、軽く受け流してしまっています。また、少ししくじっただけで「死ぬ」などと言います。私もついつい「テストの結果最悪だわ。死んじゃう」など、気軽に言ってしまいます。しかし、今回の講演で生きたくても生きられない人がたくさんいることや「死ね」などと気軽に口にすることが、その人たちやその家族にどれだけ失礼なことなのかを知りました。生きている、生かされていることに感謝したいです。
・今こうして、普通に生きて笑っていられる自分たちがどれほど幸せなのか改めて実感しました。航平君はまだ5才なのに人のことを第一に考えていて僕たちは14才なのにそれすらできていません。もっと「生きる」という意味も考えて軽率な発言は控えたいと思いました。
・当たり前に過ぎていく一日がつまらなかったとしても大切にしよう。これが当たり前という考えは、やめようと思いました。辛い時期があってもそれを乗り越えている人がいるという事を忘れずにいようと思いました。
・横幕さんが涙を流しながら私たちに「あきらめては一歩も進まない」と言ったとき、私は涙をこらえることができませんでした。今の私たちはあきらめることは「あたりまえ」となっているのかもしれません。だとしたら、私はこの講演会の横幕さんの言葉で乗り切ろうと思います。
・航平君は、苦しくてとても辛かったのに、それでも最後まで生きようとした姿に感動しました。それに辛かったのに最後の最後まで家族に「ごめんね」や「ありがとう」と言えるのはすごいと思いました。5歳と少しの生涯をこの家族と過ごせたことは航平君にとってとても幸せだったと思います。
・今一日一日をしっかりやっていけば将来につながるという言葉でした。こういった言葉を聞いたとき、今生きている時間をしっかり大切にしないといけないなと思いました。
・5歳なのに必死に病気と闘って自分のことで精一杯になるはずなのに家族のことを最後まで考えて一生懸命生きようとしている姿に感動しました。12月17日は私の誕生日だったので14年間生きてきたことを振り返ることができた時間でした。
・私たちは軽い気持ちで「死ね」ということを言っているけれど話を聴いてなんで死んじゃう人もいるのに大切な命なのにそんなこと言っていたんだろうという気持ちになりました。「みんな大切な命」いらない命なんてないという言葉がすごくよかったです。
・自分があんな病気になったら航平君みたいに明るく人々と接することができないと思う。だからあんなに明るく接している航平君を見ているとなんだか自分が小さく思えました。
(1年生感想)
・家族は絆でつながっていて、ふだんの生活、健康に生きられていることが何よりも幸せなので、私は毎日を大切に生きようと思います。
・私も辛いこととかたくさんあるけれど生きているだけですごいことなんだと思いました。
・気軽に友だちの悪口を言ってはいけないとすごくわかりました。
・この話で生きたいのに生きられない命があるということを改めて知りました。むやみに「死ね」などの言葉を言うようなことは絶対にしないようにしようと思いました。
・私はふつうに「死ね、消えろ」などの悪い言葉を使ってきました。言われた人がどれだけ傷ついて悲しんでいるかなんて思ったことはありません。そんな自分が情けないなと思いました。自分のいけないところを見つけることができました。ありがとうございました。
(3年生)
・家に帰ってからの翌日の朝、弟たちと別れなければならなくなったとき、だだをこねず涙を見せないように別れたのはかっこいいと思いました。私は生きることのありがたさを身に染みて感じました。大切なお話をしてくださり、ありがとうございました。
・人は愛する人や支えてくれる人がいれば、どんな病気や困難でも乗り越えることができる。不安な時、悲しい時はそのネガティブをポジティブに変えて前向きにすることで力がつき、人として成長することができる。たとえ重い病気で治る確率が1%だとしても、それはあくまでも確率であり、逆に考えれば1%も治る確率があるということだ。人の大切さをよく考えながら、生きていることに感謝しながら暮らしていきたい。
・横幕さんの話を聞いて、生きたくても生きられない子がいるからその分自分の命を大切にしようと思いました。みんなに愛された航平くんは短い人生
だったけどとても幸せ者だなと思いました。
・平凡な毎日を家族や友だちと笑いながら幸せに生きている「今」に感謝してこれからも「心の強さ」をもてるように一生懸命人生を歩んでいきたいです。
・あんな小さな子どもでさえ一生懸命に日々闘っているのに私たちはそこまで一生懸命に何かやっているんだろうか、そんなことに気付かされ、人生を見直すよい機会となりました。本当にありがとうございました。困ったり苦しくなった時には昨日のことを思い出して頑張ろうと思います。
・最後に横幕さんが「5年という短い人生だったけど航平と過ごせた時は楽しくもあり、辛くもあったけど本当に幸せな時でした」という言葉が心に残っています。この講演会で命の重さを知りました。
・自分を振り返ってみると確かに自分は何でも「将来のために」と考えていたような気がしました。やっぱり今を精一杯生きるということはとてもすてきなことだと思いました。