恒例になった校歌斉唱
(3Aが音頭をとって全校斉唱)
(校長先生のお話)
「くれない族」から「する族」に
皆さん、明けましておめでとうございます。こうして皆さんの元気な顔を見ていると、ご家族の皆さんと輝かしい新春を迎えたことと思います。
今日の始業式は25年度を締めくくる最後の学期でもありますが、同時に新しい年、平成26年のスタートでもあります。そして、午年ですから、躍動感・スピード感のある年にしたいですね。
昨年は、新年の初めに「八重の桜」の「什の掟」について話しました。八重の桜」終わってしまいましたが、覚えていますか?
「ならぬものはならぬ」「あかんものはあかん」という話しです。
○嘘をついてはいけません
○卑怯なことを言ったり、やったりしてはいけません
○弱い者いじめをしてはいけません
特にこの3つは集団で生活する昨年の学校生活においては大事なことでした。
昨年をふり返ってみて、皆さんはどうだったでしょうか?
さて、新年にあたり今年は2つお話をします。
一つ目は、毎年も2・3日の「箱根駅伝」を見て、走り終わった選手の姿、選手の言葉から、いろいろなことを感じました。箱根駅伝を走る選手は
○「礼儀作法など当たり前のことがしっかりできている」
○「家族をはじめ、全ての人に感謝の気持ちをもっている」
○「練習で全力を出し切った人が選手に選ばれている」
○「その選手たちには、本番で力を発揮できる、精神力の強さがある」
○「上級生が下級生に素晴らしい伝統を伝えている」
部活動をしている皆さんには、ぜひ、こうした「心」を見習ってほしいと思います。
二つ目は、年末に曽野綾子さんが書いた「老いの才覚」を読んで感じたことです。
皆さんには「老い」なんて自分たちには関係ないと考えている人が多いと思いますが、この本の中で曽根さんは、
どんな若い人でも「○○してくれない」と言い出した時が、その人の老化の始まりだと言っています。また、若くても「人への気配り、配慮」できなくなったら、それは老人なんだとも言っています。
そして「○○してくれない」と不平や不満を口にする人のことを「くれない族」と書いていました。この辺りの言葉では「○○してくれん」「○○してもらえん」になりますね。
なるほど、そうした人たちのことを「くれない族」って呼ぶんだ。おもしろいなと思いました。
この本を読んでいて思ったことは
「何もしてくれない」「○○をしてもらいたい」と不平不満を言う前に、「自分でどうにかできないか、まず自分でやってみる、まず自分で行動する」という気持ちを持ち、「何ができるかを考え、実行する」ことが大切なんだということです。
私たちは、当然のように、当たり前のように、「あるもの」「できること」に対しては鈍感で、「○○がない」「○○ができない」「○○してもらえない」「○○もしてくれない」など「ないもの」には敏感になっている気がします。
新春にあたり、旭中の皆さんには、今年こそは「くれない族」から「する族」に転換し、「気づき・考え・実行する旭中生」になってほしいと願います。