(保健室前掲示板)
(昨年7月31日に行われた熱中症予防教室より)
熱中症とは
人間の体は、体温が上がると、汗をかいて体温を下げようとする。すると、水分と塩分が不足する。体温調節ができなくなると、熱中症になる。
熱中症の症状 4つのタイプに分けるとわかりやすい。
・熱失神
集会で倒れるのがこのタイプ。首の後ろに直射日光が当たると、立ちくらみを起こす。体を冷やし、寝れば治る。
・熱けいれん
足がつる。汗をかいた時水分だけをとると熱けいれんになる。水分と一緒に塩分もとるようにする。
・熱疲労
頭痛・むかむか・下痢・発熱など、風邪に似た症状。水分不足で体が混乱している状態。
・熱射病
熱疲労がひどくなり、水分不足から汗が出なくなり、体温が上昇する。体を冷やし、 塩水を飲み、 涼 しい所で休む。また、首などを冷やす。早めに対処するとよい。時間でいうと、午前10時くらいが一番多い。特に、朝ごはんを食べていない人がなる。人間は水分の半分を食物から摂っているので、飲み物だけでなく、朝ごはんをしっかり食べることが大切である。
水分の働きには①栄養を運ぶ ②体の調子を整える ③体温を調節することがある。
【対策】
体内の水分が不足すると、手足の先の動きがにぶくなり、試合に勝てない。汗をかく(脱水)と水分補給の競争では、脱水が勝ってしまう。水分補給が勝つには、先にスタートすることが大事になる。
・ 運動前にコップ一杯(200ml)の水を飲む。その後は少しずつ水分補給をしてこまめにつないでいく。
・ 運動後に大量の水を飲むのは最低。運動後は食事を十分摂ることが大切である。水をたくさん飲むと食べられなくなる。運動後に体重が減るのは、水分不足になっている。
・暑い日は運動強度を下げることも必要。一番暑い12時から午後3時にダッシュや持久走をすると熱中症になりやすい。その時間は筋トレや技術的な練習をするとよい。
暑さに慣れるために、5・6月にしっかり汗をかくようにするとよい。
・バランスよく食べることも大切。野菜も実・葉・茎・根で含まれる栄養素が違うので、いろいろな野菜を食べるとよい。
・つらくなった時は勇気を出す。キャプテンがギブアップしてもよい。下級生も水を飲んでよい。ぬけた時より、倒れた時の方がチームの迷惑になる。
・体を冷やすには、木陰で休んだり、うちわや扇風機を使ったりする。太い血管がある首や脇の下、股を冷やすとよい。そして、冷たい飲み物を飲む。のどがかわいた時は1リットル水分が不足している。体がだるい時は2リットル不足している。