式 辞
今、制服に身を包まれた皆さんの顔がとても輝いて見えます。姿形だけでなく、「中学生として頑張るぞ」という皆さんの決意が、この式場内にあふれているのを感じます。
そんな皆さんを、「チーム旭中」の一員に加え、共に歩めることは、私達の大きな喜びです。私たち職員、そして二年生、三年生は、皆さんを、大切なチームの仲間として迎えます。
「チーム旭中」は、生徒と教職員、合わせて千名を超える大きなチームです。その中に、学年やクラス、部活動など、いくつものチームがあり、皆さんはチームの仲間になります。また、家庭や地域を含めると、さらに大きなチームになります。チームとは、ただの人の集まりではありません。みんなで思いを一つにして、様々なことを乗り越え、ゴールに向かう組織です。
春の選抜高校野球で優勝した敦賀気比高校の主将 篠原選手が、開会式の宣誓の中で短歌を詠んでいます。
グランドに チームメイトの笑顔あり
夢を追いかけ 命輝く
夢に向かっての厳しい練習、互いの成長を喜び合う仲間、心がつながっているチームの様子が伝わってきます。
皆さんも、「チーム旭中」で、心を通わせ、共に学び合い、逞しく成長するために、そして、旭中学校の生徒であることが誇りとなるよう、私から、皆さんに三つのお願いがあります。
一つ目は、挨拶や返事・掃除、当たり前のことが当たり前にできる生徒になってほしいということです。挨拶からすべては始まります。 また、しっかり返事をすることは、相手としっかり向き合うことにつながります。そして、真剣に掃除をすることで、あなた方の心も磨かれていきます。テストで満点を取るのはなかなか難しいですが、挨拶・返事・掃除をしっかりすることは、その意識さえあれば、すぐに出来るはずです。心を磨いて、人や物事にしっかり向き合える、清々しい人間になってほしいと思います。
二つ目は、大きな夢を持ち、その実現のために、一生懸命努力をしてほしいということです。努力を具体的に言えば、毎日の授業、宿題、読書などの学習だけでなく、部活で頑張ること、クラスの皆と話し合うこと、友達の話に耳を傾けることなど、日々の生活の中にそれはあります。一生懸命には大きな力があります。人を動かします、自分を高めます、そして皆さんを、夢の実現に導いてくれます。旭中学校は、一生懸命な人を、どんな時でも応援します。
三つ目は、家族やクラスなどのチームの仲間を大切にすると共に、周りの人の心の痛みが分かる人になってほしいということです。自分のことだけでなく、人を思いやり慈しむ、「優しく強い心」を持つ人になってください。「いじめ」は絶対に許される事ではありません。「いじめ」は弱い人間がする悲しい行為であり、それに打ち克つには、強い心と勇気が必要です。人に優しくできる人は強い人です。チームの中で、共に認め合い、自分を見つめながら「優しく強い心」をもつ人になってください。
入学式での校長式辞を紹介(※生徒向けの部分のみ抜粋)させていただきます。今年度、教職員・生徒みんなが『チーム』を意識して、学校生活を送っていきたいと思います。