H23年度

<親子でおもしろサイエンス>お茶の効能

Hanasiau.JPG みなさんは日本茶が好きですか?煎茶や番茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶など、いろいろな種類があります。日本茶は、体によいと注目されている「カテキン」を含んでいます。
 日本茶を作るお茶の木はツバキ科の木です。日本茶だけでなく、紅茶やウーロン茶も同じお茶の木の葉から作られます。
 原料が同じなのに、日本茶は緑色、ウーロン茶や紅茶が赤っぽい色と見た目も味も違うのはどうしてだと思いますか。その理由は、お茶の葉に含まれる「酸化酵素」が葉を発酵させる働きを、それぞれのお茶を作る工程で、変えているからです。「発酵」とは酵素を働かせる作用のことです。日本茶は、ほとんど発酵させない「不発酵茶」、ウーロン茶は、ある程度発酵させた「半発酵茶」、紅茶は、発酵を最大限に活用した「発酵茶」です。


苦み・渋みの成分「カテキン」


 発酵させない日本茶は、ウーロン茶や紅茶に比べて、良質のカテキンを多く含んでいます。急須で入れたお茶を味わうと、さわやかな香りとともに、さっぱりとした苦みと渋み、上品な甘みやうまみなど、さまざまな味を感じます。この渋みや苦みを作る成分がポリフェノールの一種であるカテキンです。
 カテキンの健康効果の中でも、特に強力なのが抗酸化作用です。これは、体に中で増えすぎた活性酸素が、細胞を傷つけて動脈硬化、高血圧、血中コレステロールの上昇などによって引き起こす生活習慣病や、がんの発生をブロックする働きです。
 また、カテキンには、殺菌作用があり、体内で細菌やウイルスの増殖を抑え、風邪やインフルエンザを防ぎ、虫歯予防も期待できます。最近では、花粉症やアレルギー性鼻炎などのかゆみや鼻づまりを抑えたり、体脂肪を減らすダイエット効果も報告されています。

コメントを残す


*