プールの授業が始まりました。夏が近づくと気になるのは、日焼けですね。
日焼けは、どんな仕組みでおこるのでしょうか?日焼けで赤くなった状態は、太陽の中の紫外線によって、肌が低温やけどしたものです。肌には、紫外線から肌を守る茶色のメラニン色素があります。肌に紫外線があたると、細胞が刺激されメラニン色素が作られます。このメラニン色素の量が、肌の色に影響します。
メラニン色素を作る細胞の数は、人によって違います。これは、主に遺伝によるもので、日差しの強い地域の人はこの細胞が多く、日差しの弱い地域の人は少ないのです。よく「秋田美人」といいますが、北海道や東北地方は日照時間が短く紫外線の影響が少ない地域です。ですから、メラニン色素を作る細胞が少なく、色白の人が多いのです。東西に長い日本の場合、多い人と少ない人がいるのです。
肌の色が黒く、メラニン色素を作る力が高い人は肌が黒くなりやすく、色白でメラニン色素を作る力が弱い人は肌が赤くなるだけで黒くなりにくいのです。紫外線を同じように浴びても、すぐに黒くなる人もいれば、あまり黒くならない人もいるのです。
日に焼けた肌は健康的に見えますが、紫外線を浴びすぎるとしみやしわができたり、皮膚がんの原因になったりすることもあります。海や山に遊びに行くときは、日焼け止めをぬったほうがよいでしょう。日焼け止めは、紫外線が肌の中に入り込んでダメージを与えるのを防ぎます。肌への負担が少ないものを選び、汗をかいたらぬり直します。家に帰ったら石けんやメーク落としで落とし、肌に残さないようにするとよいと思います。
H24年度