H24年度

<親子でおもしろサイエンス> 6月6日(水)は、天体ショー再び!

金星の太陽面通過
 「金環日食」の次は、「金星の太陽面通過」が日本全国で見られます。6月6日、金星が真っ黒な点となって太陽を横切ります。
 金星は、地球と同じ太陽の周りを回る惑星で、地球よりも太陽に近い場所をまわっています。地球と金星、太陽が一直線に並び、金星が太陽面を横切る現象が「金星の太陽面通過」です。
 原理は、地球と月、太陽が一直線に並び、月が太陽を隠す「日食」と同じです。ただし、金星は月よりも地球から100倍以上遠くにあるため、地球から見た見かけの大きさが小さくなります。そのため、ほくろのような小さな影が太陽表面を移動していくように見えます。金星の実際の大きさは月の約3.5倍あります。
 次は、100年以上先
 太陽を回る金星の軌道(道すじ)は、地球の軌道に対して約3.4度傾いています。そのため地球と太陽の間に金星がきても、金星は太陽の上か下を通るのがほとんどです。日本で金星の太陽面通過が見られるのは、2004年6月8日以来です。日本では130年ぶりでした。次は、105年後の2117年12月11日です。
 朝7時過ぎから、じわじわ移動
  金星は午前7時10分頃から午後1時48分頃まで、6時間半以上にかけて太陽面を横切ります。北海道から沖縄県まで、ほぼ同じ時刻に見られます。この間、太陽は東の空から南の空へ、西の空へと動いていきます。
 太陽面を通過する金星は、太陽の直径の約30分の1の黒い点に見えます。
  注意! 太陽は絶対に直接見ない!!
  太陽は強い光と熱を出しているために、日食メガネを使う正しい方法で観測しないと目を痛めてしまいます。最悪の場合は、失明する危険もあります。太陽は絶対に直接見てはいけません。
 8月14日は、「金星食」
  金星の太陽面通過に続き、「金星食」が8月14日、日本のほぼ全域で楽しめます。金星食は月が金星の前を横切って金星を隠してしまう現象です。今回は隠れた金星が再び現れる様子を最初から最後まで見ることができます。楽しみですね。

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