今日の午前中、本校会議室で、PTA教育講演会を開催しました。
講師は、愛知産業大学教授の今井昌彦先生で、「ネット依存に関する対策」のテーマでお話しいただきました。
はじめは「脳」の話。
・脳には4パターンある。ノーマル脳、ビジュアル脳、半ゲーム脳、ゲーム脳。1日3時間以上ゲームをすると、ゲーム脳(集中力低下、キレやすい)になる。
・ゲームをしている時は、前頭前野(思考判断するところ)は働いていない。※考えているヒマはない。
・ゲームや携帯のメールをしている時はα波がでている。※リラックスしているときと同じ脳の状態。良い気持ちになるので、やめられない。(字を書いているときは、β波が出ている。前頭前野が活発に動いていて集中している。)
その後は、「ネット依存」や使い方を誤ると恐ろしいことになるというお話をたくさんの実例(映像)を挙げて話されました。
今井教授は、ネット依存を治すために、昨年7月に「全国ネット依存レスキュー協議会」を立ち上げ、その理事もされています。
スマホの使いすぎによる、テキスト・サム損傷、ドケルバン病、ファントム・ヴァイブレーション・シンドローム。SNSに投稿した写真や情報は半永久的に消えない「デジタル・タトゥー」など、初めて聞く言葉が多くありましたが、今井教授の軽妙でわかりやすい説明と映像を見ることによって、とてもよくわかりました。また携帯・スマホ問題の深刻さやネット犯罪の実態に恐ろしさを感じました。
今井教授は、「時・場所・人」を わきまえて使うことが大切さを強調され、スマホを与える時にきちんと子どもと「契約(約束)」することが一番大事であると言われました。(是非、アメリカの母親が13歳の息子にスマホを与える時に「18の約束」を参考に!)
最後に、ゲーム脳を治すのに「お手玉」が有効とのことで、参加者一同お手玉に挑戦しました。
講演会後、参加された保護者の皆さんは、「とても勉強になった」「時間があっという間だった」「もっと話が聞きたい」「多くの人に知ってもらいたい」と言っていました。
ご多忙の中、講演してくださった今井教授、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
子どもたちが、ネット依存にならないよう、今日の話を生かしていきましょう!