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平成30年度 卒業式/校長・式辞

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 「冬来たりなば、春遠からじ」

 この季節になると、思い起こす言葉です。どんな厳しい冬であろうと、心地よい春は、必ずやってくるよ、という温かい励ましの言葉です。

 白鳳自慢の三本桜も、日に日につぼみを膨らませ、あとは、開花を待つばかりとなりました。こうした、よき日に、第四十七回卒業証書授与式を迎えることができました。

 百九名の卒業生のために、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席をいただきましたことに、先ずもって、心より深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

 今、六年生のみなさんに、卒業生として、卒業証書をお渡ししました。卒業生のみなさん、ご卒業、おめでとうございます。

 みなさんは、平成二十五年四月に小学校生活をスタートしました。以来、六年間、心身ともに成長しました。平成二十五年というと、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定した年です。また、富士山が世界文化遺産に指定された年でもあります。新国立競技場の建設に象徴されるように、ゼロからスタートした東京オリンピック・パラリンピックも、いよいよ来年の夏に開催を控え、現実味を帯びてきました。そう考えると、みなさんが過ごした白鳳小での六年間という期間も感慨深いものがあるのではないでしょうか。たった今、お渡しした一枚の卒業証書には、そうしたみなさんの六年間の成長と努力と思い出がつまっています。みなさんの成長の証として、とても価値のあるものなのです。中学生になっても、今まで作り上げてきた礎の上に、自らを作り上げていってください。

 さて、先日の「六年生を送る会」では、六年生のみなさんの卒業をお祝いしようと、一年生から五年生、そして、先生方もともに、学校全体が、歌や合奏、送る言葉に載せて、みなさんの心に届いてほしいと願いながら、みんなの心が一つとなりました。

 一年生からの大きな大きな感謝状。二年生から手話とともに送られた、たくさんの「ありがとう!」。三年生からは、元気なUSAダンスによるエール。四年生は、チャレンジ精神で、会場を笑顔と笑い声で、いっぱいにしてくれました。そして、五年生の素敵な歌声…あなたに、ありがとう、ありがとう、ありがとう。いつまでも大事な宝物。そばにいたこと…心に響く歌声でした。

 そんな一体感の中、最後には、六年生のみなさんが、「流石だな!」と、すばらしい歌声で感謝の気持ちを体育館いっぱいに轟かせてくれました。こうした白鳳小のみんなで感じる一体感って、何だろうと考えているうちに、「そうだ!」、今年の運動会のフィナーレにも同じような感動に包まれたことを思い出しました。白鳳小の子どもたちは、もちろん、どの学年も、どの子も、いろんなことに、一生懸命取り組んでくれます。でも、そうした大勢の人たちの気持ちを最後の最後に、素敵な形に束ねてくれたのは、いつも六年生のみなさんだったと、つくづく、この一年間を思い返します。

「困っていたら、助けてくれた友がいた。

 一緒に笑い、楽しく遊んだ友がいた。

 そして、これからも支え合える友がいる。

 みなさんも、今いる友だちを大切にしてください。」

 これは、みなさんが、心から祝ってくれた在校生のみなさんに、最後に届けた素敵なメッセージです。わたしは、とっても有難く受け取るとともに、そのまま、この春、中学校へと羽ばたいていくみなさんに送りたいと思いました。

「困っていたら、助けてくれた友がいた。

 一緒に笑い、楽しく遊んだ友がいた。

 そして、これからも支え合える友がいる。

 みなさんも、今いる友だちを大切にしてください。」

 心の奥まで染み渡って来る、なんと、素敵な言葉なんでしょうか。六年間、本当に、友だちの大切さを実感したみなさんだからこそ、心の端々にまで響いてくるのだと思います。自分たちで発信した、自分たちの言葉、これからも、どうか、大切にしていってください。

 さあ、明日から、みなさんは、もう中学生です。一歩一歩、人生の階段を上っていくことになります。

 夢や目標は、ありますか。

 ともに励まし合う友は、いますか。

 心から「楽しい!」と感じられる生きがいは、見つかりましたか。

 今の質問に、「はい!」と答えられた人は、これからも大切に前を向いて歩んでください。「うーん!」と考え込んでしまった人は、ぜひ、四月からの新しい生活の中で、いつか、どこかで、見つけてください。ひょっとすると、本当の自分が見つけられるのは、もっともっと先の事かもしれませんが、これからは、いつも、そうした自分と向き合うことが、とっても大切です。そして、迷ったり、悩んだり、困ったりした時は、ぜひ、身近にいる大人の人にも、素直に相談してみてください。ちょっと、照れくさいかもしれませんが、遠慮したり、気遣いしたりする必要はありません。それは、あなたの側に、いつもいてくれる人は、あなたのことを心から大切に見守っていてくれる人たちだからです。今までの自分に自信をもって、「これから、どうしたらいいんだろうか。」と尋ねてみてください。きっと答えは出なくとも、また、新たに歩き出せる勇気や元気をいただけるはずです。みなさんの人生は、みなさんのものです。どこをめざして歩くかは、自分でしっかり前を見据えながら、自分で決めなくてはいけません。何度も言います。今までの自分に自信をもって、一歩一歩、慌てなくてもいいから、しっかりと歩んでください。

 そして、最後に、もう一つ忘れてならないことがあります。それは、皆さんがこうして立派に成長するまでには、地域の方々や先生方からの温かい見まもりや励まし、そして何よりも家族の方々の献身的な支えがあったことです。いつも近くで支えてくれている方々がいることを忘れず、感謝の気持ちを持ち続けてください。そして、何かの機会に、まわりの人たちへ感謝の気持ちを態度で表すことができるといいと思います。自分の仕事を責任をもって一生懸命行うこと。そして、たとえ直接お世話になった人でなくとも、困った人がいたら素直に助けてあげる。このことが、成長した皆さんの力を役立てることになるのです。

 さて、保護者の皆様におかれましては、本日のお子様のご卒業おめでとうございます。お子様の晴れの姿を前にして感慨もひとしおだと推察いたします。また、この六年間にわたり、本校の教育の推進に対しまして、ご支援とご協力をいただき誠にありがとうございました。職員一同心から感謝し、お礼申し上げます。

 終わりに卒業生の皆さんの限りない前途をお祝いするとともに、ご臨席の皆様のご健勝をご祈念申し上げまして、式辞といたします。

 平成三十一年三月二十日

               尾張旭市立白鳳小学校長 加藤 奈保樹

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