校長室から

「ありがとうを贈ろう」 19

先輩へ  僕が中学2年生の頃の話です。当時、部活にとても頼れる先輩がいました。その先輩は人望が厚く、いつも僕たちのことを気にかけ、導いてくれました。そんな先輩と仲がよかった僕は、何かあるたびに先輩についていき、よく一緒に話していました。その中で印象的だった言葉がありました。「お前らもいつかは俺たちみたいな先輩になるんだぞ」という言葉でした。その言葉を聞いたとき、あんなに仲のよかった先輩が遠のいていくのを感じました。そして今、3年生になった僕は、先輩のいなくなった部活で「先輩」をやっています。そして僕はまだあの背中を追いかけ続けています。僕は先輩みたいな「先輩」になれたのでしょうか。先輩へ、どんな時も僕の先輩でいてくれて本当にありがとう。     14歳 男子生徒

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