BS朝日で「黒柳徹子のコドモノクニ」という児童文学を紹介する番組を放送していました。
その最終回で紹介されたのが、アーサー・ビナードという詩人です。
アメリカ出身ですが、日本で作家活動を続けていて、外国の詩を日本語に訳したり、逆に日本の詩を外国語に訳したりされています。
番組の中で紹介された作品の一つがルイ・アームストロングの歌「ワット・ア・ワンダフルワールド」を訳した絵本です。
直訳すれば「すばらしい世界」なのですが、「ワールド(世界)」を「みんなのもの」と訳したところがすてきです。
すばらしい世界はみんなのもの。世界がすばらしいのはみんなのものだから。世界にともに生きているみんながすばらしい。
世界をすばらしく思うのは、そこに生きているみんな。世界はそこに生きるものすべてをふくめて世界。
いろんなふうに考えることができます。
たくさんの生き物たちと世界を旅する少年の絵もすてきです。