少し前に「ローグワン/スターウォーズストーリー」という映画を見ました。「スターウォーズ」という宇宙を舞台に銀河帝国の支配と戦う人々の姿を描いた映画がありました。その1作目は銀河帝国の兵器デススターの設計図を手に入れたレイア姫が仲間とそれを破壊する物語でした。「ローグワン」はその設計図がレイア姫に渡るまでの物語で、この映画のラストが「スターウォーズ」第1作につながっています。第1作に「この設計図を得るために多くの犠牲が払われた」というセリフにあったのですが、その「多くの犠牲」の物語です。第1作ではたった一言で語られるにすぎない脇役を主役にした物語なのです。この映画を見て、「一つの物語には多くの登場人物がいるが、その一人一人に物語があり、誰もが自分の物語の主人公なのだ」と思いました。
昨年の大河ドラマ「真田丸」でも、真田幸村が攻めてくる井伊家を見て、「あの家にもまた、あの家のドラマがある」とつぶやく場面がありました。今年の大河ドラマ「おんな城主直虎」への応援のセリフだと思いますが、これも、どの登場人物にも自分を主人公とした物語があるということをいっているのだと思います。
現実においても、自分は自分の人生という物語の主人公だと考えて生きていくのがよいと思います。自分の目標を達成するために一歩一歩進んでいく物語。うまくいかないことがあっても、それを乗り越えていく物語。思うようにいかず、長く悩み苦しむことはあっても、何とか解決しようと努力していく物語。山あり谷あり波瀾万丈、人生はジェットコースターです。本地っ子には、自分の人生をたくましく進んでいってほしいと思います。