先週、6年生に修学旅行に向けての授業をしました。自分は専門が社会科で、中学校では歴史も教えていました。今回の修学旅行では、歴史上有名な建造物をいくつか見学するので、少しでも興味をもってほしいと思い、話をしました。
1.修学旅行は時間旅行
愛知県から奈良県、京都府へと旅をしますが、それは場所を移動すると同時に、過去の世界へ旅をする、時間を移動することでもあります。最初の見学地、法隆寺は今から約1400年前に建てられました。そこへ行くことは1400年前に旅することでもあります。
飛鳥時代(法隆寺)-奈良時代(東大寺)-平安時代(平等院鳳凰堂)-鎌倉時代(東大寺南大門金剛力士像)-室町時代(金閣・銀閣・龍安寺)-江戸時代(二条城)
2日間で、日本の主な時代をすべて旅をします。6年生には、それぞれの見学地で、その時代にいることを想像し、時代の雰囲気を感じてほしいと思います。
2.作った人の思い
それぞれの建造物には、それを作った人の思いがこめられています。
法隆寺-聖徳太子、東大寺-聖武天皇、平等院鳳凰堂-藤原頼通、金閣-足利義満、銀閣-足利義政、龍安寺-細川勝元、二条城-徳川家康。
歴史上の人物が12才の頃の話や、建造物を作った思いを話しました。その場所に行った時、ここを聖徳太子が歩いたんだとか、これを聖武天皇も見たんだと想像しながら見学してほしいと思います。
3.見所
それぞれの建造物には見所がたくさんたくさんあります。それを少しだけ話しました。
法隆寺五重塔の中にあるお釈迦様が死ぬ場面の彫刻、東大寺大仏の右手中指がおじぎをしている意味、極楽を再現した鳳凰堂、金閣・銀閣それぞれの美しさ、龍安寺にある「吾唯足るを知る」の文字が彫られたつくばい、大政奉還を宣言した大広間。
6年生が修学旅行の見学地にたくさんの発見をして、歴史に興味をもってくれることを願っています。