修学旅行は毎年、奈良・京都方面に行きますが、年によって見学地が変わったり、日程・天候・時刻等によって風景が変わったりします。だから、その年だけの幸運があります。今年だけの幸運をいくつか紹介します。
1.法隆寺夢殿 年2回の秘仏公開期間で、国宝 救世観音像を見ることができました。明治時代、フェノロサが発見するまで、長く封印されていた東洋のモナリザです。暗闇の中に浮かび上がるアルカイックスマイルが神秘的でした。
2.平等院鳳凰堂 夕方、鳳凰堂に着きました。ちょうど中を見学している人がいて、照明が点いていました。正面から金色に輝く阿弥陀如来像の顔を見ることができました。
3.二条城 改装され、とても美しくなった唐門を見ることができました。鶴・竜虎・鳳凰、きらびやか彫刻で飾られていました。そして、今年は大政奉還150周年にあたる年です。その記念すべき年に、大政奉還が行われた大広間を見ることができました。
4.龍安寺 世界遺産に登録され、外国人観光客が増えていることもあって、京都の寺はどこも昨年以上に混雑していました。龍安寺も座ることができず、見てまわるだけになるかもしれないと思っていましたが、比較的空いていて、枯山水の石庭の前で座禅を行うことができました。小学生が静かに座禅をする姿を見た外国の方から、「とても礼儀正しい子どもたちですね」とほめていただきました。
5.嵐山 今年は清水寺が改装工事のため舞台を見ることができないので、見学することをやめました。そして、昼食場所を嵐山に変更しました。前夜の雨で、激流になっていた桂川を見ながら渡月橋を渡りました。昼食の鶏鍋がとてもおいしかったです。
同じ場所を見学しても、感じ方はそれぞれなので、他にも、6年生一人一人に、今年だけの幸運があるかもしれません。