入学説明会で、心のアドバイザー 西村則子先生に、入学に向けてのお話をしていただきました。具体的でわかりやすいお話でした。
・小学校で大切なことは、やる気と達成感と持続力をもたせることです。
・家庭でお願いしたいのは、早寝・早起き・朝ごはんを毎日続けること。
・入学式前に一度お子さんと一緒に通学路を歩いてください。交差点の信号など、しゃがんで子ども目線で見てください。雨の日にも歩いてみてください。その時、かさの差し方、閉じ方を自分でできるように教えてあげてください。
・小さな事でも、自分でできる体験が自信をもつことにつながります。
・その子に合った持ち物や衣服を用意してください。衣服は自分で脱いだり着たりできるもの、靴はひもではなく、マジックテープのものがよいです。これも自信につながります。
・学力の二極化が進んでいます。家庭学習も大切です。小学校では学年×10分+10分が適当です。1年生なら20分です。それ以上は無理です。
・子どもの前ではスマホを見ないでください。最近、「ママのスマホになりたい」という歌が流行っています。子どもの顔を見て、話を聞いてあげてください。
・家に一つはアナログ時計を置いてください。デジタル時計は、時刻は分かっても、時間の感覚が身に付きません。ゲームはあと30分という時も、針がここまできたらやめると、見て分かるように言った方が効果があります。
・給食について、自分の食べられる量を自覚できるように、家でも少なめに用意し、おかわりをすればよいという習慣をつけておくとよいです。全部食べられたという達成感をもたせたいです。
・習い事は、Aその場ですむものと、B家でも練習・宿題が必要なものを分けて考えるとよいです。習い事で疲れてしまってはいけないので、子どもの様子を大人が見て判断し、疲れているようならやめさせた方がよいです。
・夏休み明け、母子分離不安で不登校になった例があった。子どもは母親の愛情を求めている。
・子どもが学校から帰ってきたら、話を聞いてあげてください。「どうだった?」という抽象的な聞き方では子どもが答えられないので、具体的に「隣の席の子は元気だった?」と聞くと、そこから話が広がります。
・準備などは「小学校に入ったからもう一人でやりなさい」ではなく、一緒にやってください。そのうち、自分から「もう自分でやるからいい」と言うようになります。手伝いをやめる時期は親ではなく子どもが決めるのです。
・子育てで悩まれた時は、市で相談活動を行っているので、ぜひお声かけください。