佐藤優さんの「世界史の極意」という本を読みました。その本に「大きな物語」について書いてありました。「大きな物語」とは、社会全体で共有できるような価値や思想の体系のことで、たとえば、19世紀であれば「人類は無限に進歩する」とか「民主主義や科学技術の発展が人々を幸せにする」というお話が「大きな物語」だそうです。学校にも「大きな物語」があるよいと思い、今、考えています。本地原小学校の出発点は戦後の開拓で、地域の人々によってできた学校であるということです。その後、住宅ができ、名古屋市などからたくさんの人が移り住んできました。「地域に支えられ、地域とともに歩む」ということが一つの「大きな物語」になるのかもしれません。また、本地原小学校は平成25年度に「心身の健康を守り、力いっぱいのびる子に」を主題として研究をして、少しずつ内容を変えながらも継続し、平成27年度も特色ある学校づくりとして取り組んでいきます。「心身ともにたくましい子を育てる」ということも「大きな物語」になるのかもしれません。たくましさは開拓精神とも重なり合います。本地っ子の未来を職員、保護者の皆様、地域の皆様と一緒に考えていきたいと思います。