Eテレ「日曜美術館」で「大英博物館展」を紹介していました。その中で心に残ったのが「銃器で作られた母像」です。
買い物かごをさげた人の姿が銃器の部品で作られているものです。
アフリカ、モザンビークの内戦で家族をなくしたフィエル・ドス・サントスさんが作りました。
内戦終結後、国内の銃器が回収されましたが、その銃器をばらばらにして作品にしたのです。
平和への強い思いを感じることができます。
人を殺す道具が平和に生活する人の姿に変えられているのです。
この日の午後、同じEテレで手塚治虫の「鉄腕アトム」を浦沢直樹がリメイクした「プルートゥ」を演劇化したものを放送していました。この作品も「憎悪の連鎖を断ち切る」ことをテーマとし、平和への思いが込められたものです。
偶然ですが、「銃器で作られた母像」は「プルートゥ」に登場したロボットと少し似ていました。
興味のある方は再放送でどうぞ。
Eテレ「日曜美術館」 5月31日(日)20:00~21:00