「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」という映画が公開されました。
サルガドはブラジル出身の報道写真家で、この映画は彼の半生と作品を紹介するドキュメンタリーです。
サルガドは、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの発展途上国を回り、貧困、飢餓、過酷な労働、難民、内戦などを題材にした作品を多く撮影しました。内戦による多くの死者を撮影し続け、あまりの悲惨さに彼は絶望します。故郷ブラジルに帰った彼は、かつての豊かな森が見る影もなく荒れ果てていることにさらに絶望します。彼はその絶望から立ち上がり、二つの活動を始めます。一つは、植林を行い、故郷の森をよみがえらせること、もう一つは「ジェネシス」(創世記)という原初の自然、動物たち、昔と変わらぬ生活を続ける原住民の姿を撮影するプロジェクトです。それが彼の地球へのラブレターなのです。
彼の写真からは、戦争や環境破壊への怒り、地球とそこに暮らすすべての生命への愛情が感じられます。
ネットで「セバスチャン・サルガド」で画像検索をする、サルガドの写真を見ることができます。