「ママのイライラ言葉言い換え辞典」江藤真規著(扶桑社)
大人向けのおすすめの本です。
「ママの」とありますが、「パパの」でも「教員の」でも同じだと思います。
「子どもに伝わる!子どもが変わる!」という副題が付いているように、子どもにこうしてほしいということを伝えるのに、どんな言葉を使うかはとても大切だと思います。
イライラしたときについ口に出してしまう言葉は、せっかくの大人の愛情が子どものトラウマになったり、自信を失わせたりする原因になることがあります。
この本では、
①「できない」「ダメだ」といった否定ではなく、「きっとできるね」「大丈夫だよ」といった子どもの自己肯定感が上がるような言葉を選ぶ。
②「ちゃんと」や「きちんと」「いい加減」などの抽象的な言葉ではなく、具体的にどうしてほしいのかを伝える。
③「やらないとこんなことになる」といったマイナスイメージの「脅し」はせず、明るい未来を想像させる、ポジティブな言葉を選ぶ。
④できれば、子ども自身が「次はどうしたらいいか」を考えられるような言葉を使う。
4つのルールに基づいて、この「イライラ言葉」はこんな言葉に言い換えるとよいと具体的に書かれています。
例えば、
「あなたが悪いんでしょ!」→「どうしたらいいかな?」
「つべこべ言わない!」→「あなたはそう思うのね」
「うるさい!」→「ちょっと、聞いてくれる?」
子ども同士でも、言葉の使い方でけんかになることがよくあります。
私たち大人がよい言葉の使い方をすることで、子ども達がよい言葉づかいを学んでくれるとよいです。