7月22日(日)、瑞鳳公民館で、瑞鳳校区社会福祉協議会主催の「第2回和話輪ひろば」が開かれました。
今回の講師は、西中卒業生の三谷千花さんで、青年海外協力隊の経験から、「異文化こんにちは」という演題で講演をされました。
三谷さんが行ったのはアラビア半島にあるイエメンという国で、そこで知った日本とは異なるイスラム教の文化等について話をされました。
・ イエメンは国土のほとんとが砂漠で、石油が出ないため、貧しい国である。
・ 首都サナアは標高2250mで、暑くない。冬は少し寒いくらいで、ストーブはない。
・ アラブの源流という誇りをもっている。
・ イスラム教では、女性は髪や顔、洋服が見えるのは恥ずかしいこととされ、日常隠している。
・ 顔はリスマという三層に分かれた布をかぶり、髪はヒジャーブという布をまき、アバヤという全身を覆う服を着る。
・ イスラム教ではラマダンとよばれる断食の期間がある。しかし、夜は宴会で、女性はこの時だけ夜の外出が認められるので、楽しみにしている。
他にも、さまざまな文化の違いについて話されました。その中で、異文化に接するとき、大切なこととして、「相手が困らないようにする」「相手の文化を尊重する」「安全対策」の3つを挙げられました。
三谷さんが青年海外協力隊に参加したのは、世界から「病気をなくす・無知をなくす・差別をなくす」ことのために、自分も何かしたいと考えたからです。三谷さんの仕事はイエメン日本友好協会の日本語学校の教師でした。日本のアニメやドラマから日本に興味をもってきた人が多かったそうです。日本語を教えながら、ラマダンの夜に喫茶店を開いたり、建物の掃除をみんなでしたりすることで、協力の楽しさや助け合うことの大切さを感じてもらいました。(日本の教育では当たり前のことですが、イエメンではないそうです。)そして、ここで学んで人たちがイエメンの子どもたちに教えてくれることを期待しているそうです。
世界には、さまざまな問題で困っている子どもたちが大勢います。その子たちのために自分にできることを考え、実行した三谷さんの話はとても感銘を受けるものでした。
機会があれば生徒にも聞かせたい話だと思いました。