人権週間について
一人一人が大切な存在で尊重されなければなりません。自分も含め、周りの人を大切にしていますか。
「ひびわれつぼ」というインドの話をします。
水を運ぶ人が2つのつぼで水を運んでいました。一つは完璧なつぼでもう一つはひびわれたつぼです。ひびわれたつぼは水が漏れ、水をいっぱい入れても主人の屋敷に着くまでに半分くらいになってしまいます。そのつぼはそれが恥ずかしく申し訳なく思っていました。ある時、つぼがそのことを運ぶ人に言うと、道ばたの花を見てくださいと言いました。毎日水を運ぶ道のひびわれたつぼ側には花が咲いていました。水を運ぶ人が花の種を蒔いておいたのです。そして、ひびわれたつぼから垂れた水が花を育てていたのです。水を運ぶ人は、ひびわれたつぼに、おかげで主人の家を花で飾ることができたと言います。
私たちは個性というひびわれをもっています。それを責めるのではなく、生かしていくことが大切なのです。
4月から西中学校の様子を見て、現実には人を傷つけてしまうことも起こっています。人に対する温かい気持ちを忘れてはいけません。一方、笑顔で気持ちのよいあいさつができる人、クラスで人のための仕事をする人もいっぱいいます。自分がされてうれしいことをしましょう。こんな簡単なことは誰にでもできると思います。
最後に西中生が考えた2つの標語を紹介します。
「ありがとう たった5文字の 笑顔の種」
「やさしさは 心の温度 上げていく」