2学期の終わりを迎えたころ、口が思うように開かないのに気付く。歯ブラシ一本がようやくというほどで、食に対するストレスが大きかった.同僚に自宅の近隣で評判のよい歯科を教えてもらい、終業式の夕方に通院した。検査や診察ののち、「これは、歯ではなく、おそらく、あごに問題があるようなので、大学病院を紹介します」・・・・23日部活動があったが、頭の中は大学病院に行くかどうかでいっぱい。迷った挙げ句、翌日の24日に出かけることにした。行き先は、聞き慣れない「顎関節外来」。世の中はクリスマス・イヴ。通院途中の車のラジオから聞こえるのは、クリスマス・ソング・・・あちこちの診察台に座ること4回とレントゲン。3時間あまりの診察と待ちの最後に、あごの体操と称した、強いマッサージのようなものを施される。何度か行ううちに不思議なくらい口を開けるのが楽になっていくのがわかった。「早く来たから、よかったですよ」・・・・次回の診察日を決め、薬をもらって病院を出た。帰りの車のラジオは、相変わらずクリスマス・ソング。時折、口の開き具合をバックミラーで確認する自分がいる。合唱祭の3Fの合唱曲「信じる」の歌詞が浮かぶ。「笑うときには、大口開けて」・・私のところに、昼間だったが、「白衣を着たサンタクロース」が来て、プレゼントをくれたようだ。今日は何を食べようか。「苦しみます」から「クリスマス」に変わる自分がいた。