<七草がゆ>
春の七草や餅などの具材とする塩味のかゆ。一年の無病息災を願って食べられます。正月疲れで弱った胃腸をいたわるという意味合いもあります。
<御伽草子の七草草子>
唐の楚国に、「大しう」という親孝行ものがいた。両親は、百歳をこし、体がままならない両親を嘆き悲しんだ「大しう」は、山に入って21日間苦行を行い、こう祈願した。「私に老いを移してもよいから、両親を若返らせてほしい」
すると、帝釈天からお告げがある。「毎年、春の初めに七種の草を食べること」「1月6日までに七種の草を集めておくこと」(酉の刻には芹・・・などのように)「その刻に、柳で作った器に種をのせ、玉椿の枝で叩くこと」「東から清水をくんできて、煮て食べること」・・・一口で十歳若返ると言われた「大しう」は、すぐに実践して両親に食べさせたらすぐに若返った。帝はこの親孝行の美談に感動を覚え、位を譲った。